家出人捜索のための法律知識

行方不明になった「認知症の高齢者」捜索で、注意すること

大人や子供の行方不明者の捜索に関しては、こちらの
「子供や大人」の家出人・行方不明者探しで注意する事/自殺の可能性」で解説しました。

ここでは、認知症などの高齢者の行方不明の捜索についてお話していきます。


●「高齢者の失踪」、傾向と危険性

●認知症による事故の危険性
最近では、痴呆など認知症がある高齢者が、事故に巻き込まれるケースも多くなってきています。

予備軍も含めるとなんと4人に1人の高齢者が、認知症なんだそうです。

また、認知症や認知症予備軍で失踪してしまった高齢者の中でも、
家族との同居よりも独り暮らしの方が割合が高いです。


※認知症とは
認知症は、人の活動をコントロールしている部分でもある脳が、
細胞が死んでしまったり働きが低下することにより、精神・身体の活動がうまくいかなくなるものです。


厚生労働省の「認知症の症状ー中核症状と行動・心理症状」という資料によると、
認知症の主な症状としては、記憶障害や見当識障害、理解や判断力の障害、実行機能障害、
感情表現の変化などがあります。

この中の見当識障害というのが失踪に繋がるもので、夜などに家を出て迷子になって
そのまま自宅に帰る事ができなくなったり、自宅の場所さえわからなくなります。


認知症のある高齢者は、「家出しよう!」として失踪をするのではなく、
このようにふとした時に自宅を出て徘徊し、判断能力や危険回避能力の低下などによって
事故に巻き込まれてしまいます。

認知症でも、「高齢者だからそれほど遠くまでは歩いていけないだろう」と思ってしまいがちですが、
高齢者でも自力で何キロも先まで歩いて行ってしまう事もあり、行動予測がしずらいです。


事故などに巻き込まれる前に見つける必要がありますが、警察はその行方不明者に事件性がない場合には、
すぐに捜索に踏み出してはくれません。

※警察が出来る事については、こちらの「警察に依頼にして、家出人を捜す!警察に出来る事とは?」

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●認知症高齢者の事故で、家族に賠償責任?!
今年2014年の4月に、愛知県内の当時91歳の認知症の男性が、JR東海の電車にはねられた事故がありました。
毎日新聞 http://mainichi.jp/opinion/news/20140427k0000m070079000c.html


この電車事故で、はねられた認知症の男性の家族らに対して、JR東海は電車の延滞などの損害賠償を請求し、
さらには名古屋高裁判決でその認知症男性の家族である85歳の妻に、360万円の賠償責任が下されました。


この認知症男性の家族らは、91歳の男性から目を離したのほんの数分間で、
その数分間の間に認知症男性は自宅から外出してしまい、電車事故に遭ったそうです。

さらには、名古屋高裁判決でその認知症男性家族に、賠償責任を命じたとは驚きです。
ほんの数分間目を離した家族に、責任があるという事でしょうか。


法律は、認知症患者の家族の事は守ってはくれないのか?と捉えてしまいますよね。


認知症だからといって、自宅からフラフラ出ていってしまった後に起こした事故責任を、
家族に請求されるのはひどい話ですが、この事件のような判決が下されてしまう可能性は、
どのご家庭にもあると思います。

つまり、認知症などがある高齢者の失踪・行方不明の場合、事故に巻き込まれる前に探し出さないと、
事故を起こしてからでは賠償責任問題に問われる危険性があります。


認知症高齢者の生死も心配ですが、これとはまた違った責任問題にまで問われてしまう事もあるんですね。

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●失踪を、もう繰り返す事がないように・・・

認知症により過去に失踪した(しそうになった)高齢者が家族にいる場合や、
そして現在認知症のご家族が失踪中の場合には、その人を捜索して無事に帰宅してから、
出来る事をお話していきます。

認知症高齢者のご家族が失踪して、探偵事務所などに捜索の依頼をして探しだす事が出来たとしても、
このままでは再び失踪を繰り返す可能性があります。


では、認知症高齢者が失踪を繰り返さないために、家族が出来る事とはなんでしょう。


認知症になったとしても、その症状の進行具合は人それぞれですよね。
家族の努力によって認知症の症状の進行は遅らせる事ができます。


これからのために、「今日から家族が出来る事」
今まで出来ていた事ができなくなってしまった事に対して、
まわりの家族よりも本人の方が敏感に感じ取っています。

本人ができない事、失敗した事に対して家族がそれを叱りつけたり、出来ない事を指摘してしまうと、
人の心の中でますます希望も元気もなくなります。


過去に出来た事を、再びやらせてみたときにもし出来なかったりすると、
本人に「前はこれくらい出来たのに」と、"出来なくなった事を認識させる"ことになり、
自信をなくさせてしまいます。


認知症の進行を遅らせるためには、本人が不得意ではなく得意なことをさせてあげて、
とにかく自信をつけてあげて、元気でいてくれるようにしましょう。

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今現在、ご家族の認知症の高齢者の方などが行方不明になっているならば、
一刻も早く見つけ出すには、探偵事務所に依頼することが最善だと思います。
プロの「探偵」に依頼して捜索する時の費用は?メリット&デメリット


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